関節が痛くなる理由のひとつである加齢にともなう変化を中心に、加齢以外の原因も含めて関節が痛くなる理由についても紹介します。

関節の痛みは年齢と関係ある?

年齢とともに関節は擦り減っていく

関節が痛くなる最大の原因は変形性関節症です。この症状の最大の原因は加齢にあると考えられています。骨と骨とがスムーズに動くためには骨の間でクッションの役割を果たしている軟骨が欠かせません。しかし、この軟骨は年齢とともにもろくなり、擦り減ったり欠けたりして失われていきます。そのようにして軟骨が失われてしまった関節では周辺に炎症が起こり、痛みを感じることがあります。

しかし、変形性関節症以外にも関節リウマチ、運動障害、関節に細菌が入って起こる化膿性関節炎、四十肩・五十肩や尿酸値が高くなることに伴う痛風など、関節が痛くなる原因はいくつかあります。きちんと原因をつきとめたうえで適切な対処を行うようにしましょう。

加齢以外の痛みの可能性もある

変形性関節症の最大の原因は加齢による軟骨の減少とその周辺の炎症ですが、それ以外にも原因があることがわかってきました。それが、外傷、肥満、性別、遺伝子との関連、関節への大きな負荷など。とはいえ、まだすべてが明らかになったわけではありません。

また、変形性関節症によるものと考えられる痛みは、関節そのものだけでなく、その痛みを伝える役割の神経によるものという可能性もあります。関節の痛みを伝える役割の神経経路が正常に働かなくなって、痛みを感じ続けている可能性があるかもしれないと考えられているのです。

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