程度の差はあれ、多くの人は年齢とともに関節の痛みを感じるようになります。そんな関節の痛みを和らげる方法のひとつ、整体や鍼灸について紹介します。

整骨院は柔道修復師という国家資格を持った人が営む「痛みを取る」ことを目的とした治療を行う場所。一方の整体院は、疲れを取ることを目的とした場所だ。関節痛に関しては、どちらで治療を受けても同じような効果が期待できると考えていいでしょう。

整骨院や整体院などにおける変形性関節症の治療は関節の周囲の筋肉の強化、足底板の挿入など。膝関痛の症状はひとそれぞれ異なりますが、いわば誰しもが必ずなるものといえます。大切なのは関節に関与する筋肉が弱くなったり、関節の中の軟骨などが擦り減って起こるもの。それらを中心に手技療法・電気療法で柔らかくしたり鍛えたりして、 痛みを和らげたり、進行をゆっくりにしていくことにつなげます。

初期の関節痛であればしっかり治療していけば症状は緩和されます。変形が大きく進んでしまったものでは痛みを取り切る事は難しい可能性が高いといえますが、整形外科などでの医師による治療と並行しながら、患部の治療を続けていく必要があります。

鍼灸院とは、針と灸で施術を行なっている施術院のこと。はり師は、その病気や症状、疾患に応じたツボや皮膚の一定点に、針で刺激を与えて治療を行います。一方のきゅう師は針の代わりに火を付けたもぐさ等を載せて熱によって痛みを和らげたりすることを目指します。いずれも日本に古来からある伝統的な治療法ですが、整体や整骨、あるいはマッサージなどと比べると馴染みがないぶん少しハードルが高いと感じてしまうかもしれません。

腰の痛み、神経痛、五十肩、頸腕障害、リウマチのいずれかの症状であれば、医師の診察を受けたうえで、鍼灸院での治療が望ましいという同意書にサインをもらえば健康保険が利用できて自己負担額を抑えることができます。