膝が重い、動きにくい、と感じる「膝に水がたまる」という症状。その原因と予防法、水を抜いた後のことなどについて紹介します。

膝に水がたまる原因と対処法

膝に水がたまる原因

膝のあたりが腫れぼったい、膝が動かしにくいといった症状を感じて病院で診てもらうと「膝に水がたまってますね」といわれることがあります。この場合、ほとんどは水を抜くということになります。では、水を抜けば終わりかというと、そういうわけではありません。

膝に水がたまる原因は大きくわけて3つあります。ひとつは膝の軟骨のどこかに傷がついているケース。そして2つめは関節内のどこかで炎症が起きているケース。そして3つめが骨を含めた関節のどこかに傷がついて内出血しているケース、のいずれかと考えられます。たまっている水を抜くことで、この3つのうちのどれにあたるのかという原因が分かります。そのうえで、水がたまらないように治療を行うのです。

膝に水がたまらないようにするには?

膝に水がたまるのは膝の関節になんらかのトラブルが発生しているのが原因です。ですから、水を抜くと同時に原因となっているトラブルを治療しなければなりません。

日常生活のなかで水がたまってしまう人もいれば、そうでもない人もいるなど、誰もが膝に水がたまるわけではありません。一方で、ゴルフや旅行など普段とは少し違うことをすると膝が痛くなり、水がたまってしまうということもあります。

膝に水がたまる最大の原因は変形性膝関節症です。軟骨が擦り減ることで炎症が起こってしまうと、その炎症を抑えるために水がたまりやすくなります。これは風邪をひいて鼻水が出るようなもの。水がたまると痛みも強まり、脚をかばい続けるためにますます筋力が弱まって骨や関節に負荷がかかるという悪循環になることがあるので水を抜くことにも意味があります。