関節痛を和らげるサプリメントの主成分として耳にするヒアルロン酸。そんなヒアルロン酸の働きやヒアルロン酸サプリの選び方について紹介します。

ヒアルロン酸は関節痛のサプリメントというよりも美容成分として人気の成分のひとつ。高い保水能力を持ち、肌の乾燥を防いで瑞々しさを保ってくれると考えられています。そんなヒアルロン酸を積極的に摂ることで、年齢とともに失われていくハリの回復につながると期待されているのです。

ヒアルロン酸は皮膚、腱、軟骨、血管などの組織中に広く分布しており、 関節では骨の間の潤滑作用を担っています。肌だけに限らず、人間の体内のヒアルロン酸は年齢を重ねると減少するといわれています。関節の中のヒアルロン酸が減少すると骨と骨がぶつかり、炎症を起こして痛みを発生させるのです。そのため、関節痛を治療する対策のひとつとして、痛みを感じる関節にヒアルロン酸を注入する方法もあります。これは約20年ほど前から行われているとされる治療法で、当時はとても高額な治療法でした。ヒアルロン酸の培養が可能になった最近は手軽な治療法として人気を集めています。

ヒアルロン酸を含むサプリメントは数多く販売されており、同じ成分なら配合量が多いものや価格が安いものに着目してしまうかもしれません。しかし、ひとことでヒアルロン酸といっても実は細かい違いがあります。

ヒアルロン酸の原料は、大きく分けて動物から抽出される天然成分と合成成分があります。ニワトリのトサカなどから抽出される天然のヒアルロン酸は合成のヒアルロン酸よりも高価です。つまり、あまりにも安すぎるサプリには合成のヒアルロン酸が配合されている可能性があるといえます。

また、天然であれ合成であれ、ヒアルロン酸をそのまま摂っても体にはうまく吸収されません。そのため、化粧品などで効率よく吸収されるために「低分子化」する技術が開発されました。口にするサプリメントでも、吸収率を考えれば低分子ヒアルロン酸のほうが効果的といえるでしょう。