関節痛のなかでも、手の指の関節が痛んだり、動きにくくなるヘバーデン結節やブシャール結節について、その原因や予防のポイントについて紹介します。

手指の関節がうまく動かせない症状がある

へバーデン結節ってなに?

たとえば朝目覚めた時にパジャマを脱ごうとしてボタンを外そうとしても手の指がうまく動かない、ということがあります。手の指にも関節があり、それは酷使したり年齢を重ねたりすることで痛みを感じたり動かしにくくなったりすることがあるのです。

そんな指の関節の腫れや痛み、変形などが第一関節に起こると「ヘバーデン結節」といいます。結節とは骨のコブのことで、手指の関節が腫れて痛むだけでなく、水ぶくれのような症状が現れることもあります。指を動かす関節の軟骨が摩耗することにより、少しずつ骨が変形していくことが原因だと考えられています。

ブシャール結節ってなに?

手の指も膝や肘、股関節などの関節と同じような仕組みになっています。そのため、年齢を重ねたり酷使したりすることで関節を滑らかに動かすための軟骨が擦り減って痛みを感じることがあります。そんな痛みや変形が指の第二関節に起こることを「ブシャール結節」といいます。

「ヘバーデン結節」「ブシャール結節」ともに原因が明らかになっているわけではありませんが、更年期の女性が発症することが多いのでホルモンとの関係が少なくないと考えられています。初期症状においては、食事やサプリメントなどで意識して女性ホルモンと似た働きをする成分を摂取するのが効果的だと考えられています。症状がひどくなると手術を行うこともあります。